今日も元気に!
コメットクリーナース 高橋 弘幸
「水無月 落ちる」
週に一回程度昼食後にやって来る睡魔は一瞬にして体を包み込み暗い闇の中に落ちてゆく感覚です。ただ疲れているだけかもしれませんが、ハッと気がつくと時計は正確に十二分進んでいます。目が覚めると視界良好、心身共にリフレッシュ。「落ちる」も結構役立ちます。
仕事がらお客様の洋服の汚れやシミは落とすものと思われがちですが、昨今の素材や染色はとても複雑でデリケート。従来の「落とす」では生地にダメージを与えかねません。汚れやシミはまず、しっかりゆるめて「落ちる」状態にしてあげること。そして洗浄や洗濯の工程で優しく除去してあげることがとても大切です。
人生のクライマックスでの「落ちる」はやっぱり「恋」ですね。私も人並みに何度か落ちてしまいましたが、お陰様で今は毎日楽しくスリリングな日々を過ごしています。草木も眠る丑三つ時、我が家のジュリエットは隣の布団の中で何やら楽しそうに・・・寝言を言っています。
「落ちる」もそんなに悪くない
平成29年6月
「春爛漫」
春の暖かな陽ざしの中、満開の桜の下を歩く人は皆、上を向いて歩いています。
ソメイヨシノの淡いピンク色の花びらはもちろん、その間から見える青空とのコントラストは清々しく本当に綺麗ですね。
花屋さんを覗いてみるとスイートピーやチューリップ、ポピー、ガーベラなど春の花が賑やかに並んでいます。スマップの歌のようにどの花も美しくしゃんと胸を張っているようすを見ると、その凛とした姿に本当に選ぶのに迷ってしまいます。
あるマンションのエントランスは今、春の花々によって彩られています。まるで花が油絵の具で、ライトアップされた壁面は白いキャンパスのようです。フローラルデザイナーによるものですから華やかで美しいのはもちろんですが、前を通る人を優しく励まし笑顔と元気を与えてくれています。
春爛漫、花も団子も楽しもう
平成29年4月
「裸のヒーローたち」
寒がりの私が、まず驚いたのは明治ヨーグルトR-1のCMにでてくるオランダ人のヴィムホフさん。アイスマンと呼ばれ雪山でパンツとニット帽だけで「今日はいい天気だ」とニコニコ顔のあのおじさんです。独自の健康法であそこまでなれるとは、本当にすごいの一言です。
競泳200m平泳ぎの渡辺一平君にも驚かされました。2分6秒67の世界新記録。そして一平という名前にはご両親の「平泳ぎで一番」という強い思いが込められているようで、水泳界の新星、十九歳の彼からは目が離せません。
そして何といっても驚きと感動をくれたのは稀勢の里関の初優勝です。初土俵以来ケガでの休場は一日だけという努力と気力の寡黙な力士にやっと勝利の女神が微笑みました。
親方から受け継いだ関取の矜持を感じさせる相撲が魅力でしたが、優勝の時に見せた涙、笑顔、そして横綱としての見事な奉納土俵入りに稀勢の里ファンは増えたに違いありません。
今年の大相撲は楽しみですね。
平成29年2月
「メリークリスマス」
もう何年も前のクリスマスの朝のことです。
娘はしたり顔に少しの寂しさを織り交ぜた表情で「やっぱりパパがサンタさんだったんだ」
と切り出しました。「サンタさんに会えると思ってずーっと寝たふりをしていたら、パパがそーっとプレゼントを置いていくところが見えたんだ」と言うのです。とっさに「今は煙突のない家が多いから夜遅くにサンタさんが届けてくれたんだよ」と話をしても「やっぱりパパだったんだ」と繰り返します。
きっと友達の中でサンタさんを信じる派、信じない派に分かれ娘は百聞は一見にしかずと、眠い目をこすりながら起きていたのだと思います。小さな子供の世界でも大人と同じように色々なことが起きます。そんな中で友達と遊び、学び多くの経験を通して少しずつ成長していくんですね。
親にとってそれは嬉しく、誇らしいことではありますすが、ちょっぴり寂しくもあります。
次の年のイブの夜、少しだけ大人になった娘にもサンタさんはちゃーんと来てくれました。
平成28年12月
「ビギナー」
四年に一度のリオデジャネイロオリンピック、パラリンピックに背中を押してもらいました。
なんとゴールドジムに通い始めたのです。
父の介護のときに腰を痛めてからは、ちょっとしたことで腰に違和感や痛みを感じコルセットが離せないようになりました。二年前に始めたゴルフもおっかなびっくりの状態で、なかなか上達しません。
そんなある日一〇〇円ショップの前でチラシを配っているマッチョなお兄さんと目が合いビビッと来たのです。翌々日には入会し、ストレッチをしてから足腰、背中、お尻を鍛えゆっくりと筋肉をつけるメニューをスタート。そしてサウナではしっかり体を温めます。九月からは上半身のトレーニングも加わり週に三日のジム通いが始まりました。
ジムに行って驚いたのは目標を持った前向きな人しかそこにはいないという事です。裸の自分と向き会える貴重な時間と場所がそこにはあるんですね。無理をしないで下さいねと声をかけられながら、もうすぐ還暦のビギナーは
今日も元気に汗を流しています。
平成28年10月
「前向きに後ろを見よう」
この頃は三十年ぶりのクラス会やクラブの集まりがあり懐かしい顔に再会する機会が増えました。仕事や健康、家族や趣味のことなどの近況報告に始まり話のベクトルは時間を超えて懐かしいあの日あの時に向かいます。お酒も進み尽きない話の中にも今日ここにいられることへ感謝の気持ちがそこかしこで聞かれ自分達が自分の歩いてきた道に向かい合う年齢になったことを改めて痛感しました。
チッチとサリーの「小さな恋の物語」の作者みつはしちかこさんはインタビューの中で「前へ前への世の中ですが、もうダメだなと思ったときには後を向いてごらんなさい。自分の歩んできた道が見えてきっとそこから元気と自信が生まれてくるから」と後を向くことの大切さを教えてくれました。
「後を向いて」を少し前向きにとらえるなら、それは後ろ向きでの水中ウォーキングのようなものかもしれません。自分の力で一歩進むたびに視界は広がり景色は遠ざかり自分を客観的に見ることが出来ます。
時には後ろを向いてみませんか
平成28年2月
「ご馳走様でした」
二十年前に再開発で閉店した洋食レストラン「シェン」、その名前を自宅からわずか十分ほどの場所で見つけた時は嬉しさのあまり思わずお店に飛び込んでしまいました。
シェフと奥さんは相変わらず元気そうで、白衣を着た青年がもう一人。あの時小学生だった男の子なのは一目瞭然でした。中学生の時初めて一人でレストランに入り、ハンバーグランチをナイフとフォークで食べ、その美味しさに感動し幾度となく通った、そんな特別なお店です。
数日後娘と二人で夕食に訪れると、まわりにオフィスが多いので夜は居酒屋メニューも加えているとの事。ハンバーグ、ポークピカタ、チキンソテーなどを注文しワインで乾杯。昔と変わらないシェフの料理を楽しみました。
最近は雑誌の特集やテレビの取材、ミシュランなどで話題になるお店も多いですがそんなことには関係なく、永きにわたって、多くの人を笑顔と口福にしてきた「普通の料理人」こそ本当は尊敬すべき人達なのかもしれませんね。
美味しかったです。ご馳走様でした。
平成27年12月
「花ちゃん」
一週間に一度「花ちゃん」に会うのがとても楽しみです。花ちゃんは今年十二歳になるアメリカ人の女の子。障害があるので上手に話すことはできませんが、身振りや手振りで色々なことを伝えようとしてくれます。この二年間で少しずつですが彼女の言葉が見えるようになってきました。
お気に入りのバッグを持ってきた時は、待ちこがれた、おしゃれをしてお出かけの日です。ほうきを持って来た時は、やるき十分、お掃除をお手伝いする日、大好きな本は笑顔で見せてくれます。激しい雨の降る日には、わざわざ玄関まで出てきてくれて傘をちゃんと差して濡れないでねと言ってくれます。
不思議と彼女と話をする時はその表情や仕草に集中しているのですが普段の会話は反省することばかりです。話すことがいつも先で聞くことは二の次になっています。相手の目を見ながら、最後まで話を聞いてから自分の話をしたのはいつのことだろう。聞くという事は仕事でも家庭でも友人とでも本当はとても大切なこと。
花ちゃんは聞こえない言葉で教えてくれます。
平成27年10月
「早起きで三文の得を」
この暑さで花も咲けずにいるようですね。
緑があざやかな八月になりましたが、朝顔やひまわりなど、夏を彩る元気な花々に出会うことがほとんどないような気がします。きびしい暑さの中、植物も動物も人間もお疲れ気味なのはしかたの無いことかもしれません。そんな中思いのほか元気な自分に正直驚いています。
子供の頃から早寝早起きだったのが、五十七歳でゴルフを始めてからはすっかり朝型人間に。
腰痛持ちで体が硬いので遅くても五時には起床、ストレッチで体の準備をします。乾燥機の食器を片づけて、新聞に目を通してから読書。日記を書いて家族みんなの靴を磨く。トイレ。シャワーを浴びて着替えてからゆっくり朝食。リラックスして玄関を出れます。このペースで一日が始まると何か良いことが起こりそうで今ではゆずれないルーティンになっています。
調べてみると早起きをするとセロトニンという「幸せホルモン」が分泌されて肉体的にも精神的にも豊になる傾向があるそうですよ。
早寝早起きで元気に
平成27年8月
「祭りだ!ワッショイ」
六月、時の流れるのは本当に早いもので、今年も貴船神社祭礼の季節がやってきました。
五月が記録的な暑さだったので梅雨も終わってしまったような感がありますが雨が似合う紫陽花が綺麗に咲くのはこれからなんですね。神酒所作りに始まり、歌と踊り、神輿の組み立て渡御、山車、宮神輿の渡御、宮入、後片付け、鉢洗いと五日間街はお祭り一色になります。
三ツ木町会の神輿は昭和十年に有志によって作られた御年八十歳、今では町会の貴重な文化財でもあります。二年前からは、祭り最終日に町会前で老若男女が皆で神輿を担ぎ、大いに大いに盛り上がります。過ぎた一年に感謝をし、来る一年の無病息災を願うお祭は神と人、地域と人、人と人のつながりの大切さを経験することで教えてくれます。お祭りに参加した子供たちが年々成長し、可愛らしく、強くたくましくなっていくのを見るのも楽しみの一つです。
そして年に一度の「記念写真」にはたくさんの善男善女、美男美女の笑顔があふれます。
ワッショイ、ワッショイ、はいチーズ
平成27年6月
「ことばの魔法」
四月一日、鉛色の空の下で駅の改札から出てくる人波の中に素敵な老紳士を見つけました。ライトグレーのスーツに白のワイドカラーのシャツ、桜色のネクタイをして背筋をピンと伸ばして颯爽と歩いてゆきます。黒いスーツに地味なネクタイ、背中を丸めて歩く人の多い中その人は春という季節と若々しさを体現し、新年度を迎える自分をリセットしているかのようでした。カレンダーを一枚めくっただけですが、わくわく感、ドキドキ感をともなう四月は大人にとってもやはり特別で体と心のリセットと再スタートのチャンスのように感じます。
井上ひさしさんの「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」という言葉はいつも私に勇気と元気をくれます。そして何かをはじめるときに必ず「大丈夫だよ」と背中を押してくれます。言葉の持つ力それはまるで魔法のようですね。
春を颯爽と歩きましょう
平成27年4月
「楽しく温活」
まだまだ寒い日が続きますが冷え対策は大丈夫ですか。成人の約7割の人が冷え症という話を聞いてとても驚きましたが、実は私もその一人で自己流ですが「温活」を楽しんでます。
① 外から温める 衣服やお風呂、湯たんぽで温まる。衣服は厚手1枚より薄手を2枚というように
空気の層をつくると効果的。今年は綿素材のマフラー、腹巻、皮手袋を愛用しています。
② 動いて温める ストレッチやウォーキングなどの軽い運動は血液のめぐりが良くなって体が
温まります。特に早歩きとゴルフの素振りは5分ほどで温まります。おすすめですよ。
③ 食べて温まる 暖かいものを食べるのはあたりまえですが体を温めるものを選んで食べてます。
一番は生姜ですが、みかん、りんご、玉ねぎ、ニンニク、かぼちゃ、ごぼう、山芋、味噌や
香辛料も良いですね。 熱燗もいいな~。
後は笑ったり、趣味などでストレスを発散してリラックス。気持ちが和めば心は温まります。
実はここが一番大事なのかもしれませんね。
温まろう、 温めよう
平成27年2月
「横断歩道」
車に乗って仕事をしていると毎日とても多くの歩行者に出会います。歩行者優先で運転していますので信号のない横断歩道の手前では必ず止まるようにしています。ちょと観察をしてみると歩行者にもいくつかのタイプがありその瞬間は楽しくとても興味深いです。
まず「車にさえ注意を払わない歩行者」スマホを見ながら本を読みながら音楽を聴きながらの人、わき目も振らず走ってる人、数人でワイワイ話しながらの人達です。危ないですよ。
次は「車には注意を払う歩行者」ここは横断歩道なんだから車が止まるのは当たり前でしょとゆっくり歩調のマイペースな人達。
そして「車と運転手の両方に注意を払う歩行者」少し会釈をしてくれたり速足で歩いてくれたり、時には笑顔を見せてくれる人もいます。
わずか数秒のことですが、そこにはコミュニケーションが生まれます。「お先にどうぞ」にどのように答えるのか、その人の内面がちらりと見える一瞬です。あなたはどのタイプですか。
「お先にどうぞ」 「ありがとう」
平成26年12月
「空を見上げよう」
天高く馬肥ゆる秋、スポーツの秋、食欲の秋
そして芸術の秋。この爽やかな素敵な季節を楽しむにはやはり自分や家族が元気でいること、笑顔でいられることがまず大切ですよね。
健康法の一つに「空を見上げる」というのを見つけた時は、おもわずニンマリしてしまいました。これなら誰でも毎日簡単ににできるし、何と言っても続けられそうです。ゆっくりと空を見上げ、意識して季節や天気、自然を感じることで体全体の血流が良くなり、コンディションが上がり自律神経が整うそうです。体の中のアクセルとブレーキのバランスが戻るんですね。
忙しく毎日を過ごす私達だからこそ少しでも自然と向き合う瞬間が必要なのです。
秋の高い空には表情豊かな、いわし雲やさば雲、ひつじ雲などが広がり気持ちまで晴れやかになります。夜空に輝く月は一年で一番美しく、その柔らかな表情は見ている私達の気持ちをいつの間にかほっこりとさせてくれます。
遠回りして帰ろう
平成26年10月
「花の応援団」
今から6年前、母校明治高校は調布市に移転し同時に男女共学の高校に生まれ変わりました。チアリーダー部が誕生し4年後には創立以来初の女性応援団長が誕生したのです。彼女のエールと校歌のリードその最後の勇姿を目に焼き付けたいと昨年初めて移転後の高校に行ってきました。
3年間生徒会にいたこともあり今でも応援団は身近な存在に感じるのです。
先月から大好きな作家の一人「重松清」さんのドラマ「あすなろ三三七拍子」が始まりました。柳場敏郎さん主演の応援団の話ですがその中で「もともと応援とは傲慢なものなのです。精一杯頑張ってる人間にもっと頑張れと言う訳ですから。だから我々団は応援される人間よりもっともっとたくさん汗をかくんです。人に頑張れと言うからには応援する我々がもっと頑張らなければ応援する資格など持てないのです。」とその精神が語られ感銘を受けました。
もうすぐ熱い夏の甲子園が始まります。
皆、皆、がんばれ!
平成26年8月
「スマイル」
突然ラジオから流れてきた〝スマイル〟に思わず仕事の手を止めて聞き入っていました。
チャップリン作曲の曲で、ナットキングコールやマイケルジャクソンなど多くの歌手によってカバーされていますが私のお気に入りは何と言ってもサーカス調にアレンジされたエルビスコステロのスマイルです。梅雨空のような気持ちの時、幾度となく勇気をもらいました。
“心が痛む時でも微笑んでごらん、心が傷ついたときにも微笑んでごらん。曇り空の時でも君ならきっと乗り越えられるだろう。
悲しみや不安で押し潰されそうになっても、笑顔を絶やさなければきっと明日には君の為に太陽は輝きだすよ。喜びに顔を輝かせて悲しみの跡を見せないようにしよう。たとえ涙が今すぐに零れ落ちそうだとしてもね。そんな時だからこそ微笑みを絶やさないようにしようね。
泣いたって始まらないよ。人生はまだまだ捨てたもんじゃないさ。なぜってきみには笑顔が一番似合っているから” Smile
平成26年6月
「やっぱ春やで」
その夜目黒川沿いの桜の下で声の大きな大阪弁のおっちゃんは絶好調でした。
「春には人が新しい三つの種を蒔くべき日があるっちゅう意味があるんや。真子ちゃんの三人の日ちゃうで。何でもええ、新しい三つの種を蒔くんや。一石二鳥の上はいかなあかんで。
そしたらその種三日だけやってみる。三日坊主ぐらいならできるやろ。そしたら三週間や。ここはきついで。へこたれる理由が次々に浮かんでくる。体もきついがここが頑張りどころや。
次は三月や。ここは肩の力を抜いて走る感じでええ。ここまでくれば大丈夫、いけるで。ほんで三月過ぎた頃に少しだけ振向いてみるんや。見える景色はちゃうで、見てる自分も前とはちゃうで。ええか、人はトマト、胡瓜、茄子、チンゲン菜、しし唐と同じや。春種をまいて手間ひまかけてこその秋の収穫や。種もまかんやつは食いっぱぐれるで。手間ひま惜しむやつも一緒や。桜の花をめでながらやる一杯は最高やな。ええな、ええな、やっぱ春やで」
平成26年4月
たぶん「人生が変わる1分間の深イイ話」だったと思いますが、今から百四十年程前、札幌農学校でクラーク博士がアメリカに帰国するにあたって生徒たちに贈ったあの有名な言葉。実は「少年よこの老人のように大志を抱け」だったそうです。そうなると「志を抱くのに年齢など関係ないのですよ」とさらに深みのある多くの人を励ます言葉に聞こえてきます。
先日、三年間お世話になったマンションの管理人さんが退職をしました。航空会社を早期退職されたこと、毎日葉山から南麻布まで通っていることぐらいしか知らなかったので「これからは悠々自適な毎日ですね」と言うと「実は今度葉山市の市議選に出ることになりました」とのこと。驚いた私の顔を見ながら「六十歳をすぎてからの立候補だけど、これまでの経験を政治に生かしてみたい。残りの人生を地域の人々のために使ってみたい、そういう思いで決断したことなんですよ」と笑顔で話をしてくれました。冬の日差しの中、白髪まじりの横顔は若々しくその瞳は言うまでもなく輝いていました。
平成26年2月
11月18日(月)ポールマッカートニーのアウトゼアージャパンツアーに行って来ました。22番ゲート、東京ドーム前の黄色く色付いたケヤキの周りは、回転扉からの入場を待つ多くの人々の熱気に包まれていました。
7時10分エイトデイズアウィークで始まり2回のアンコールをはさんでジエンドまでの全37曲すべてが心の奥にまで届いたようでした。ロックンロールを歌うポールのシャウトに酔い、アコースティックギターでのブラックバード、イェスタデイ、ヒヤートゥデイには涙が止まりませんでした。ヘイジュードの観客全員での大合唱は一生忘れないでしょう。
その夜東京ドームには間違いなくビートルズがいて、ウィングスがいて、そして71歳とはとても思えないエネルギシュなポールがいました。12歳の頃、小さなレコードプレーヤーでビートルズを聞き始めてから約40年、大人になった娘と一緒に行ったポールの来日公演、その日はまるで人生の宝物のような一日になりました。
Then we are new , Now we are new
平成25年12月
十月の暦をめくる頃になって、やっと空は高くなり、朝夕に秋風を感じられるようになりました。秋の夜長に皆さんはどんな本を読みどんな本を思い出すのでしょうか。
小学校一年生の夏休みに「泣いた赤鬼」を読んだのが私の初めての読書体験で涙を拭きながら何度も何度も読んだことを覚えています。以来本を読むのが大好きな私ですが、今年出会った百田尚樹さんの「影法師」では勘一と彦四郎の武士として男としての生き様に遠い日の赤鬼と青鬼が見え隠れして涙が止まりませんでした。
実は「泣いた赤鬼」には「つづき」があるのをご存知でしょうか。おすすめですよ。
そして食欲の秋の訪れと共に始まったのが、連続テレビ小説「ごちそうさん」。食いしん坊の娘、め以子ちゃんの食べっぷりと成長の物語です。第一話の明治四十四年、街に洋食屋さんがあることにまず驚きましたが、明治維新から僅か四十年での人々の暮らしの大きな変化に感銘を受けました。フランス料理のレストラン、今年は早めの予約が必要になりそうです。
平成25年10月
暑いを通り越して熱いと言っても良いほどの夏本番、八月がスタートしました。八百屋さんにはスイカ、桃、メロン、さくらんぼ、マンゴー、葡萄など色鮮やかなフルーツが並んでいます。キュンと冷やしてから食べるとどれも「これはご馳走だ、そしてご褒美だ」と声に出したい程美味しいです。フルーツには熟してから収穫するものと、収穫してから熟させるものがありますが、色や香り、柔らかさなど、自分で食べごろを見極めるのは何とも楽しいですね。
そしてこの暑さまで吹き飛ばしてくれそうな のが型破りバンカーの銀行エンターテイメント、「半沢直樹」。クールで熱い堺雅人の快演に久々に見応えのあるドラマに出会った気がします。毎回の放送がとても楽しみです。
そしてそして夏といえば高校野球、地区予選を勝ち上がってきた強豪が甲子園で火花を散らします。彼ら球児達の真剣勝負に一喜一憂し、汗と涙に勇気をもらいます。頑張れー !
猛暑のみぎり、まだまだ「あまちゃん」から目が離せない毎日が続きます。
平成25年8月